今日も長いので先に予告(笑)。「ガングレイヴ」と内藤泰弘氏「トライガン・マキシマム」9巻の感想ですので、お付き合い頂ける方は是非。

アニメ「ガングレイヴ」第17話「MIKA」

残念ながら、今回の作画は「・・・」でしたね。
漸く時間軸が現在に戻り、ハリーの声優さんも交替。それにしても何故ハリーだけ?ブランドンというかグレイヴ以外は、主要キャラほぼ全員、ハリーと同様に25歳くらい年とってるハズですが。初登場から全くと言っていいほど変わらないベア・ウォーケン。もしやネクロライズか(笑)。

ハリーがその野望のままにどこまでも上に昇って行く。どんどん周りのみなさんが壊れて行きます。
でも、ハリーの野望は、貧しく不遇だった幼い頃に、望むものを与えられなかった、手に入れることができなかった、その飢餓感からきていて、そのため思うままに奪うことができるようになると、今度は自分と同じ境遇の子供達には思うままに「与えよう」とする。それは自分の価値観を押し付ける行動だし、傲慢でもあるけれど、彼にしてみれば幼い頃に空を見上げて誓った夢を未だに忘れずに今正に叶えようとしてるんだから、やっぱり純粋と言えるんでしょうね。

それにしても、ボブやリーまでネクロライズ化するのは少々違和感あり。二人とも今やミレニアムの大幹部でしょう。それが自ら実験台みたいなマネをするでしょうか?リーが理由を語ってましたが、あまり説得力があるとは思えません。
いずれグレイヴとバトルするための設定と見られても仕方ないような。個人的にはそんな必要性はないと思うけど。むしろ文治の方が適任じゃなかろうか?

ハリーの送った刺客でマリアがお亡くなりに。娘のミカを守るためにライフルを撃つのは母親として自然な行動ですが、今までが今までだったので新鮮な印象でした。
ブランドンやビッグダディが「守る」生き方をする、その守るものの象徴としてマリアは描かれたわけですが、だからといって守られることだけに安んじていなければならない訳でもなかったと思うんですけどね。どうも他人に守られることに安穏とする生き方には抵抗あるんだな。自分の人生を自分で生きなくてどうするんだ、と。

◇◆◇◆◇◆

ガングレイヴを観ているせいもあって、内藤泰弘氏「トライガン・マキシマム」9巻を購入。

主人公登場せず(笑)。いえ、このエピソードはウルフウッドが主人公ですね。一通り立読みはしたんですが、改めて読むとやはりカッコ良いな、ウルフウッド。あのコマも、このコマも。でも、この戦いの最後を考えると素直に萌えられないのが辛い・・・。

それはともかく、私はパニッシャーより拳銃を使うウルフウッドが好きです。シップでのナインライブズとの死闘のときも、めちゃカッコ良いコマあったよなー。ああいうのが好きだー。
それにしても、ラズロの3本目の腕はどっから生えてるんだろ?生えてるんか?トライ・パニッシャーってまるでゾロの三刀流みたいだけど(笑)、トライガンのトライと関係あるんかな〜?この先、立読みちゃんと出来てないので判らない。

ところで、良く思うんですが、内藤氏はザコキャラというかゲスキャラ(をい;)を描くのがお上手です。
9巻にもふんだんに登場しました、読んでいるこっちまでこのゲス野郎!と言いたくなるようなザコキャラ(笑)。孤児院のカクタスをいたぶるザコ、行くあてのないリヴィオをいたぶるザコ、『スーパーアルティメットタイガーファミリー』とかいう立派な長い名前を持ってたザコ達(内藤氏がザコであってもキャラ一人一人に愛情を込めているのが伺えます)。

でも、そうやって他人を見下したり、踏み付けたりして生きることが当たり前になっていくような過酷な環境なんですよね、この作品世界は。いとも簡単に希望を見失ってしまう、そして過酷な現実から目を逸らすクセが付いてしまう。その一方で、か弱いながらも希望を失わない人達もいる。
「トライガン・マキシマム」は、まさにこの過酷な世界を舞台として描かれるべき内容ですから、そんなキャラ達の生き様で作品世界を描写しているんだろうと思います。

ストーリーとしては、正しくこれから!というところで終わっている9巻。10巻が楽しみと言えば良いのか、複雑です。

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