父の日を前に特別企画(は?)。
最近読んだ漫画で、本当は子供を愛しているのに子供達からは誤解されている、思わず応援したくなるお父さんに立て続けに遭遇。
因みに、このお父さんブームの筆頭は蛮パパ@奪還屋だけど、彼が息子に憎まれるのは自業自得なんで対象外。むしろ心置きなく息子に嫌われるよう応援してます。

第1弾は、昨日感想を書いた『ふしぎ遊戯 玄武開伝』の主人公多喜子の父、奥田永之助(処女を異世界に引き込む怪しげな本を訳した張本人)。
肺病を患い余命いくばくもない妻と娘を置き去りに、中国まで取材旅行に行き1年間も帰ってこず、ふらりと帰るや取り憑かれたように仕事をしたあげく、妻が死んでもなお書斎にこもり、激怒した娘から、本当は男の子が欲しかったんだ、娘など要らなかったのだろう、と言われ、つい「息子だったら・・・」なんて誤解を招く発言をしてしまった、案外うっかり者のお父さん。

どうやら彼が中国まで行って「四神天地之書」の取材をしたのは、妻の病気を治すためのよう(四神に願いを叶えて貰うつもりだったのか?病状が悪化しているのを聞き、取り憑かれたように翻訳作業をする永之助氏が痛々しい。奥さんが亡くなった後も「まだ間に合うかも」とか言ってるし・涙)。
一言、「お母さんのためだ」と言えば多喜子にも判ったろうに、
なにせ大正時代。男性は概ね寡黙だったのでしょう。

後から多喜子が「昔から背中ばかり見ていた気がする。初めて正面から向き合ったのに」と父を思い出すんだけど、お父さんも娘と正面から向き合ったのは初めてで、いざ正面切って詰め寄られると、返事に困ってしまって黙り込む。
思うに、17歳のお年頃の娘、子供といえど異性だし、お父さんとしてはどんな風に接したら良いのか、判らなかったんだろう。
「息子だったら、もっとお前とも色んな話ができたし、悪いことも教えてやれた」とか言いたかったんじゃないかな。<ちょっと違。
現代だったら娘に対してストレートに愛情表現するお父さんも居るんだろうけど、何せ大正時代だし。ストレートには口に出せず、かといって言葉巧みでもない、照れ屋で不器用なお父さん。あり余る娘への愛情をどう表現したら良いのか判らない様子。

因みに、会社員をしていた時、職場のおじさま方が「娘が幾つになっても一緒に風呂に入ってくれるためにはどう説得すれば良いか」について熱く議論していたことがあって、あるお父さんが高校3年生の娘と一緒に入っていると胸を張ってた。私は小学生低学年くらいまでだったかな。
娘の話になると目尻の下がるお父さん達。微笑ましいけど、その気持ちを職場でセクハラかますときにも忘れないで欲しいね(トゲトゲ)。

ところで、私は父のことで後悔してることが一つある。
父が停年退職したとき、私はもう結婚して実家を離れてたこともあるんだけど、「長い間、お疲れ様でした。ありがとう」を言いそびれた。
今更言うのもヘンだし、言うべきときに、伝えたい言葉を伝えなきゃ駄目だな、と今でも後悔している。
と言いながら、父の日にはなーんもしません。<コラ
父の誕生日にプレゼントは欠かさないけど。毎年のことなんでネタが尽きて、しょうもないモノになりがちだけど、毎回異様に喜んでくれます。<異様って;;

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