劇場版 ラーゼフォン 多元変奏曲

自分勝手評価：★★★☆☆

ようやくレンタルで観ることが出来ました（ありがとう、TS●TAYA半額セール＞またか）。
TVシリーズを一通り観たものの（時々観損ねたけど）、殆ど理解できなかったもので；；
かろうじて理解できたのは「をを、SFだ」ってことくらいだったり。＞マジ？
劇場版を観たら私でも理解できるかも、と思って観ました。
したら。
ええっ！！こういう話だったの！？（驚愕）
舞台挨拶で監督が「少女漫画」と仰ってましたが、その通り。
まさしく少女漫画の世界。

尤も、TVシリーズとは基本設定自体違ってた部分があって、だから総集編ではなく「変奏曲」としたのでしょう。再編集ではあるけれど（でも新作カットも相当あった）。
こちらの方がストーリーは判り易かったです、私には。
再編集ものとしては非常に出来が良かったという印象。

TVシリーズ観てなくても判る・・・かなぁ？微妙・・・。
遥がすんごく出張った結果、メインストーリーが判り易くなった反面、当然ですが時間の関係でサブキャラの紹介があまりなく、戦闘シーンもがっつり省略されてて（これでロボットアニメはないだろ）、そのあたりはTVシリーズ観てないと判り難いような。
でも、久遠や玲香みたいな登場するだけで謎が倍増するキャラの出番が減ったお陰で、話に判り難さがなくなった。一色関連のエピソードも全部なし。特徴あるキャラだっただけに意外な気はするけど。
逆に朝比奈浩子のエピソードがほぼまんま残ってて、意外と出番の多かった鳥飼。綾人中心のラブストーリーにしたせいか？

ラストですが。
アレをハッピーエンドと呼んで良いのか、私には疑問が残る。私の理解通りなら、だけど。＞自信ないらしい
記憶があれば現実も同然・・・？
そうかなあ？
ただの事実の記憶だけでは人間は変われないと思う。
綾人と同じ時間を過ごす、ということは、その記憶をもつことだけじゃなく、その結果、遥が変わっていくことも意味するんじゃないのか。二人が互いに影響を与え合いながら。
そのことにこそ、二人が共に在ることの意味があるんじゃないのか。
そんな気がする。

それにしても、綾人と遥とのいきなりのラブシーンはびっくらしたなぁ。をいをい、唐突に何始めるんですか、アンタ達。
いくら記憶だけじゃ子供はできないからって。

DVD メディアファクトリー 2003/09/25 ￥8，190
数々のアニメーションに、主にメカデザインとして参加してきた出渕裕が監督として取り組み、ロボットアニメの新しいスタンダードに挑んだテレビアニメーションシリーズ「ラーゼフォン」。その劇場用長編作品として2003年春に製作・公開されたのが本作。 異次元からやってきたMUによって外部から隔離されてしまった東京。3年の時が経ち…