パパ祭りのあと

昨日、雨竜のパパ祭りを開催しましたが。
あの、結婚を前に幸せな家庭を築くことを誓った竜弦の元ネタは、萩尾望都氏『残酷な神が支配する』のグレッグ・ローランド氏です。
そう、あの「変態エロホモ親父」の名を欲しいままにしたグレッグ。
（因みに、以前アク解見たとき、「変態エロ親父」で検索かけてお越しになった方がいらっしゃいましたが、何をお求めだったんでしょう？）

「世界一美しい家庭をつくろう。わたしはそれをわたしに誓う・・・！」
リリヤと結婚式を挙げる教会の、神の御前でそう誓う若き日のグレッグ。
彼もまた、両親の確執の果てに自身の存在すら疑惑の対象とされ、そんな両親に反発して「わたしは決してあんなふうにはならない」と理想の家庭を築くことを誓う。
そうして反発すればするほど、結局は両親と同じ轍を踏んでしまうという悲劇。
しかも挙句の果てが変態エロホモ親父。
サンドラ親子に出会ったときには、既に精神を病んでたんだろう。彼も、もっと早くにカウンセリングとか受けとくべきだったな。
でも、ナターシャ以外に壊れた部分を見せなかったから、自分も含め誰にも判らなかったんだろう。理想を求めて自分すら欺き演じ続けたがゆえに。
と、同情はすれども、流石に応援する気にはなれない、イアンのお父さん。

あ、決して竜弦が変態エロホモ親父だと言ってるわけではありません。変態だけならあるかも、息子をストーキングしてるし、とか決して思ってません。

ところで、『残酷な神が支配する』のジェルミがフリーマーケットで迷子（ウワノソラ）になったときのマージョリーの科白。

「幻想は人間の本質に根ざしてるのよ。迷子になる人は迷子になる理由があるのよ」

ああ。
それで私は幾つになっても妄想が止められないんだ。
納得・・・してて良いのか？