「第十話 硯に棲む白」

久し振りに情感溢れる画がとても魅力的だった第十話。
で、久し振りに感想を書きたくなった。
うーん、良いなぁ、『蟲師』。

第五話に続いてうえださんの化野先生登場。
秘密にしておいたはずの蟲の収集物に村の子供達が触れて原因不明の奇病に。自分の愛でているものが異形のモノだということを忘れたか、とのギンコの言葉に項垂れる化野と、厳しい科白を吐きながらも化野の背を叩いて調査に行くギンコの仲良しっぷりが中々。>何

でもワタシとしては、硯を作ったたがねの男前っぷりが結構良かった。
ギンコのお陰で子供達の病気が治ってほっとするシーンや、硯から蟲を解放することでたがねを罪悪感から解放しようというギンコに微笑むシーン、また硯を作れば良いと言われて逡巡するシーン等々、たがねの心情描写が細やかで美しい。
それと、ギンコと化野がさりげなくたがねを励ますラストシーン。画面全体から豊かな情感が溢れてくる感じ。
いつもながらの、控えめながら不思議と琴線に触れる音楽も印象的だったし。
ギンコや化野のコミカルな画がいつも以上にあったのも面白かったし。

1話完結で小粒ながらも、見ごたえのある出来だったように思う。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索