ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島
2006年9月13日 映画
いつもお世話になってるファンサントの管理人様の日記で絶賛されてたんでレンタルして観たところ。
―――スゲェ!!(唸)
前から知ってたけど、タイトルがオールギャグっぽいからスルーしちゃってたんだな。
ところがどっこい!ちょっと意外なほど大人向け(笑)。
逆に言えば、タイトルを鵜呑みにして観るのは危険。
それと、世間的には評価が大きく分かれた作品のようなので(アマゾンのレビュー見たらサイアクだった。特に原作ファンのウケが悪いような?)、その点もご注意。
もうOPから「映画だよ!」>何
そしてオマツリ島に着いたシーン、いつもと違う色彩設定も相俟って先行きの不安感がじんわり。
でも、すぐにサンジやナミのアップテンポなギャグとか、ルフィの「お前らなら大丈夫だろ」とか、続く試練パート1の巨大金魚すくいとか。ほら、いつものワンピじゃん、やっぱギャグじゃん、とか思って油断してたら、徐々に雲行きが怪しく。
それにしても巨大金魚。とにかく巨大金魚。
登場シーンのびっくりとか、ナミがすくおうとしたけど「ムリ!」のシーンのド迫力とか、ゾロが刀抜くシーンのカット割りのカッコ良さとか。いやいやいや、語り尽くせません!
そして試練パート2はジジババの豪華キャスト!うほっ!!
しかし、やはりストーリー的な見所は後半。
男爵の真意が段々明らかになっていく。こりゃ重いよ。
まぁ原作も意外に重かったり暗かったりする部分があると思うし。
画的にはまずリリーに驚いた。なに、コレ。どういう発想でこうなるんだ、すげぇ!としか言えない。
バトルも映像もどんどこ重く暗くなるわで。
終盤、男爵の「後悔や苦しみ」である大量の矢がルフィを襲うシーン、なんかウテナのクライマックスを思い出した。
なんとも暗い情念というか。
これを「哀れ」と見下してしまうことも出来るかも知れないけど、広大なグランドラインのど真ん中で、突然仲間の全てを失って一人きりになったら、男爵のようになるのが普通なんだろうな。
でも。
ルフィならそうはならないように思える、ってところがオチなんだろうか。命がけで大切な仲間を助けようとするのは、きっと男爵にだってできることだろうけど。もし助けられずに仲間を失っても、確かにショックは受けてもまた立ち上がるのがルフィなんじゃないか。
ラスト、仲間が全員無事なのを見て満足そうに笑うだけのルフィを観てると、そんな気もする。決して冷たいワケじゃなくて。
でもって、ルフィが命がけで自分達を助けてくれたことを全く知らないで、倒れてるルフィに「何寝てんだよ」みたいなゾロやナミたちがまた、彼らっぽくて良かった。
難を言えば、ゾロとサンジの仲悪さはいつものこととしても、ナミとウソップの険悪ムードのフォローが皆無ってのがちょっと。
キャラ的にはあくまでルフィが中心、というかオンリーで、テーマに絡む部分での仲間たちの描写が少なかったのが、消化不良という印象にも。
けれど、私の印象ではこの作品のメインは「友情」とか「仲間の大切さ」とかではないと思う。
あくまでルフィ、オマツリ男爵、チョビ髭、パパ、の「仲間を率いる船長」達を主人公に、彼らの生き方、仲間との向き合い方を描いた話として、91分という時間枠で上手く纏められていたと思った。
DVD 東映 2005/07/21 ¥4,725 尾田栄一郎原作による「週刊少年ジャンプ」の看板人気漫画『ONE PIECE』の劇場用長編第6作。甘い言葉に誘われて、リゾート気分でオマツリ島にやってきたルフィ率いる麦わら海賊団。しかし彼らを待っていたのは、オマツリ男爵による地獄の試練だった。金魚すくいや輪投げなど、いかにもお祭チックなイベントを提供しながら、海賊団の結束を…
―――スゲェ!!(唸)
前から知ってたけど、タイトルがオールギャグっぽいからスルーしちゃってたんだな。
ところがどっこい!ちょっと意外なほど大人向け(笑)。
逆に言えば、タイトルを鵜呑みにして観るのは危険。
それと、世間的には評価が大きく分かれた作品のようなので(アマゾンのレビュー見たらサイアクだった。特に原作ファンのウケが悪いような?)、その点もご注意。
もうOPから「映画だよ!」>何
そしてオマツリ島に着いたシーン、いつもと違う色彩設定も相俟って先行きの不安感がじんわり。
でも、すぐにサンジやナミのアップテンポなギャグとか、ルフィの「お前らなら大丈夫だろ」とか、続く試練パート1の巨大金魚すくいとか。ほら、いつものワンピじゃん、やっぱギャグじゃん、とか思って油断してたら、徐々に雲行きが怪しく。
それにしても巨大金魚。とにかく巨大金魚。
登場シーンのびっくりとか、ナミがすくおうとしたけど「ムリ!」のシーンのド迫力とか、ゾロが刀抜くシーンのカット割りのカッコ良さとか。いやいやいや、語り尽くせません!
そして試練パート2はジジババの豪華キャスト!うほっ!!
しかし、やはりストーリー的な見所は後半。
男爵の真意が段々明らかになっていく。こりゃ重いよ。
まぁ原作も意外に重かったり暗かったりする部分があると思うし。
画的にはまずリリーに驚いた。なに、コレ。どういう発想でこうなるんだ、すげぇ!としか言えない。
バトルも映像もどんどこ重く暗くなるわで。
終盤、男爵の「後悔や苦しみ」である大量の矢がルフィを襲うシーン、なんかウテナのクライマックスを思い出した。
なんとも暗い情念というか。
これを「哀れ」と見下してしまうことも出来るかも知れないけど、広大なグランドラインのど真ん中で、突然仲間の全てを失って一人きりになったら、男爵のようになるのが普通なんだろうな。
でも。
ルフィならそうはならないように思える、ってところがオチなんだろうか。命がけで大切な仲間を助けようとするのは、きっと男爵にだってできることだろうけど。もし助けられずに仲間を失っても、確かにショックは受けてもまた立ち上がるのがルフィなんじゃないか。
ラスト、仲間が全員無事なのを見て満足そうに笑うだけのルフィを観てると、そんな気もする。決して冷たいワケじゃなくて。
でもって、ルフィが命がけで自分達を助けてくれたことを全く知らないで、倒れてるルフィに「何寝てんだよ」みたいなゾロやナミたちがまた、彼らっぽくて良かった。
難を言えば、ゾロとサンジの仲悪さはいつものこととしても、ナミとウソップの険悪ムードのフォローが皆無ってのがちょっと。
キャラ的にはあくまでルフィが中心、というかオンリーで、テーマに絡む部分での仲間たちの描写が少なかったのが、消化不良という印象にも。
けれど、私の印象ではこの作品のメインは「友情」とか「仲間の大切さ」とかではないと思う。
あくまでルフィ、オマツリ男爵、チョビ髭、パパ、の「仲間を率いる船長」達を主人公に、彼らの生き方、仲間との向き合い方を描いた話として、91分という時間枠で上手く纏められていたと思った。
DVD 東映 2005/07/21 ¥4,725 尾田栄一郎原作による「週刊少年ジャンプ」の看板人気漫画『ONE PIECE』の劇場用長編第6作。甘い言葉に誘われて、リゾート気分でオマツリ島にやってきたルフィ率いる麦わら海賊団。しかし彼らを待っていたのは、オマツリ男爵による地獄の試練だった。金魚すくいや輪投げなど、いかにもお祭チックなイベントを提供しながら、海賊団の結束を…
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