アニメ「鋼の錬金術師」第14話「破壊の右手」

「その右腕も破壊しか生み出せぬか」というスカーの科白に、自らの「破壊の右手」に対する彼の苦悩を感じます。とはいえ、アルの突っ込みに反論もできない、理由になってない理由で殺人するあたり、どこか滑稽。兄に関する何某かの真の理由があるんでしょうが、たとえそうであっても、「神の名の下に」「神の代行者」っつー言い草が気に入らない。たとえその力が自ら望んだ力でないにせよ、自分の意思で力をふるった以上、自分のしたことには自分で責任持てよ。神サマなんか持ち出さないで。(-_‐;)

それに比べて「この我輩に裁きを下して見せよ」と嘯くアームストロング少佐のカッコ良さと言ったら!恐らくは彼も国家錬金術師の犯した罪を知ってるんでしょう。でも、軍人としての誇りなり自分の信念に従って行動し、これが真に神の裁きだというなら受け入れることも吝かではないのでは。けれど抵抗もなしに受け入れはしない。まして明らかに無関係のエドをも殺そうとするスカーに殺されてやる謂われなどない。
―――あの科白と僅かな登場シーンでここまで妄想してしまう私は、相当少佐が気に入ったみたい(笑)。
でも、あのお髭とか初登場での行動(護衛対象にまかれてどうする・笑)、それにOP映像から、案外お茶目な性格とお見受けしました。今後の活躍が楽しみ〜♪

ところで、スカーのお兄さんの回想シーンで、隣に居た女性がラストに似てる気がするんですけど?違うんでしょうか。
そう言えば、冒頭のシーン、人間は愚かだと言ったときのラストの眼は、科白通りに蔑んだ表情ではなく、むしろ哀しみを映しているように思った私(なにせ眼フェチですもの)。でも、全部気のせいかも(笑)。

少し引っ掛かったのは、最後の「逃げ切れるのか」という科白。第2話でエドが言ったのは、逃げるための足ではなく、生きるための足じゃないのかな。

それにしても、次回予告の「無知を理由にして許されることなんてないんだ」というアルの科白は重い。この科白の内容をどう思うかとかいう前に、14歳の少年にこんな科白を吐かせて自戒させる程の過ちを彼らは犯したと言うんでしょうか?
人間は誰もが無知です。無知を理由に許されないのだとしたら、人間の存在自体許されないんじゃないか。無知であったことを恥じて反省することなく、過ちを繰り返すことは許されないけれども、無知であることだけを理由に許されない世界ではない、そう思いたいです。

まーた長い感想書いちゃった・・・。

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