狡猾だけれど正直な男
2004年1月17日アニメ「ガングレイヴ」第15話「HARRY」
今回、ハリーの第一声を聞いて、声優さんが代わったかと思いました。実は第1話での壮年期のハリー・マクドウェルと、2話以降回想シーンでの青年時代のハリーとでは、声優さんが違ってたので、てっきりブランドンの死を契機に交替したのかと。
でも、良く聞いたら浜田賢二さんのまま。それほどに声のトーンを変えていらした。
もともと青年時代のハリーは、暗めのブランドンに比べて陽気なイメージ。声に明るさがあったのに、親友のブランドンを殺したことで、ハリーから何かが欠落してしまった、そんな印象を受ける声の変化。
ハリーが殺した店長に縋り付いて泣き叫ぶ少年の悲痛な声に、突然ハリーはブランドンの名を呼びながら泣き叫ぶ。ブランドンが裏切ったから殺したんだと自分に言い聞かせて。
それまで、親友のブランドンすら切り捨てて見せ、ボスの座を手に入れて不敵に笑っていたハリーが、少年の泣き声に辛うじて保っていた心のバランスを崩され、ブランドンの死に全身で悲しみを表す姿が哀しい。
ハリーの目的は「どこまでも上に昇ること」。そして全てを手に入れる。幼い頃にブランドンと共に空を見上げて願った夢。
その夢のために、ファミリーすら、そして鉄の掟すら利用する狡猾さ。
けれど、マリアとハリーを守るためにファミリーを守り、ファミリーを守るために鉄の掟に自ら縛られてしまうブランドンに比べて、ハリーの生き方は正直で判り易いように思います。彼にとってはあくまで幼い頃の夢を叶えることが目的で、それ以外の全てはそのための手段でしかない。ただ、恐らくはブランドンだけは、共に上に昇るかけがえのない存在だったのでしょう。
実際に傍にいるとスリリング極まりないでしょうが、私はハリーのような生き方、決して嫌いじゃありません。
ところで、今回注目したもう一人は九頭文治。
兄貴分だったブランドンが死に、その部下を引き継いだ彼。
今までの描写は少なかったですが、同じスナイパーだったブランドンに、尊敬の念と、それ以上に激しい対抗意識、そして死後までも部下に慕われている彼に、妬み心を抱いていたらしいです。
以前ブランドンが、文治のプライドを慮った心遣いをするなど、数々の恩を受けたのも忘れ、勝った気でいます(笑)。
時間軸が現在に戻ったら、グレイヴとなったブランドンと再会するでしょうから、その時の反応が楽しみ。
相変わらず男達のドラマが熱いですね!(笑)
そして、次回。見逃せません!
予告によると、ブランドンがビッグダディに遺書を遺していたらしい。そして、ネクロライズ化は自らの意思だったらしい。つまり、ハリーに殺されることを予感していたワケです。
これは驚きましたよ!私はブランドンという男を見誤っていたかも知れない(笑)。
今回、ハリーの第一声を聞いて、声優さんが代わったかと思いました。実は第1話での壮年期のハリー・マクドウェルと、2話以降回想シーンでの青年時代のハリーとでは、声優さんが違ってたので、てっきりブランドンの死を契機に交替したのかと。
でも、良く聞いたら浜田賢二さんのまま。それほどに声のトーンを変えていらした。
もともと青年時代のハリーは、暗めのブランドンに比べて陽気なイメージ。声に明るさがあったのに、親友のブランドンを殺したことで、ハリーから何かが欠落してしまった、そんな印象を受ける声の変化。
ハリーが殺した店長に縋り付いて泣き叫ぶ少年の悲痛な声に、突然ハリーはブランドンの名を呼びながら泣き叫ぶ。ブランドンが裏切ったから殺したんだと自分に言い聞かせて。
それまで、親友のブランドンすら切り捨てて見せ、ボスの座を手に入れて不敵に笑っていたハリーが、少年の泣き声に辛うじて保っていた心のバランスを崩され、ブランドンの死に全身で悲しみを表す姿が哀しい。
ハリーの目的は「どこまでも上に昇ること」。そして全てを手に入れる。幼い頃にブランドンと共に空を見上げて願った夢。
その夢のために、ファミリーすら、そして鉄の掟すら利用する狡猾さ。
けれど、マリアとハリーを守るためにファミリーを守り、ファミリーを守るために鉄の掟に自ら縛られてしまうブランドンに比べて、ハリーの生き方は正直で判り易いように思います。彼にとってはあくまで幼い頃の夢を叶えることが目的で、それ以外の全てはそのための手段でしかない。ただ、恐らくはブランドンだけは、共に上に昇るかけがえのない存在だったのでしょう。
実際に傍にいるとスリリング極まりないでしょうが、私はハリーのような生き方、決して嫌いじゃありません。
ところで、今回注目したもう一人は九頭文治。
兄貴分だったブランドンが死に、その部下を引き継いだ彼。
今までの描写は少なかったですが、同じスナイパーだったブランドンに、尊敬の念と、それ以上に激しい対抗意識、そして死後までも部下に慕われている彼に、妬み心を抱いていたらしいです。
以前ブランドンが、文治のプライドを慮った心遣いをするなど、数々の恩を受けたのも忘れ、勝った気でいます(笑)。
時間軸が現在に戻ったら、グレイヴとなったブランドンと再会するでしょうから、その時の反応が楽しみ。
相変わらず男達のドラマが熱いですね!(笑)
そして、次回。見逃せません!
予告によると、ブランドンがビッグダディに遺書を遺していたらしい。そして、ネクロライズ化は自らの意思だったらしい。つまり、ハリーに殺されることを予感していたワケです。
これは驚きましたよ!私はブランドンという男を見誤っていたかも知れない(笑)。
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