第二十四話「来世邂逅」

もうサブタイ見ただけでラストが判る;;
意表をついてハッピーエンドにしてくれたって良いじゃないか!>無理
因みに、最近観てるアニメで、サブタイの付け方に芸がないっていうか、あんま考えてないんじゃないの?って思うことが多いんだけど、バジリスクは漢字四文字、別に慣用句でもないし、強引な造語も多いけど、なんとなく判るし、内容に合ってると思うので良いと思う。

で。
冒頭のちび朧。
1話だけ観損ねてるんでそこであったのかも知れないけど、もしや弦之介って幼少の頃に朧に会っていて、朧が初恋の相手ってこと?
豹馬の回想で、幼い頃から既に鍔隠れに思い入れがあった様子だったのは、そのせいかも。なんだか少女漫画的だけど。

そして、服部半蔵立会いのもと弦之介と対峙―――に至る前の朧の回想。弦之介三昧かと思いきや、鍔隠れ衆も登場していたのは嬉しいけれど。
どうやらお幻と夜叉丸が駿府へ立つ前。お幻が鏡の前で身繕いに余念がない様子なのは、久し振りに弾正に会えるからだと思うと、笑うシーンのはずなのになんだか切ない。
それにしても朧の回想する鍔隠れ衆に天膳が居ないのはいいとして、なぜ小四郎が居ないんだ!
酷いッ!!最終回なのに!小四郎だけ居ないなんて!

そして最後――――。
ラストシーンは旅立ちって感じ。
弾正とお幻と同じく川を流れるのは、川を時の流れに見立てて正しく来世邂逅を表してるんでしょうが。
まぁ弾正達のように互いに殺し合ったのではないのが救いと言えるのか。
若い頃の弾正とお幻は、それぞれの里の仲間を切り捨てることができなかった(できない立場だった)から、ああいう結果になったけど、弦之介と朧はまだ身軽だったという感じがする。
特に朧は最初から自分の感情に素直に行動してるから、お幻よりは幸せな気が。
確かに、他の十人衆全員死んでしまった以上、忍法闘争の決着なんてどうでも良いことだろうけど。

ところで最後の、服部半蔵が人別帖を隠している意味が判らなかったな。
徳川の世継ぎを忍法闘争で決めたことを隠すつもりなら、さっさと処分すれば良いことだし。
因みに、服部響八郎ってキャラは、ちょっと作品から浮いてる印象があったんだけど。作品の時代背景から、今の時代の視聴者(読者)に受け容れ難い部分を橋渡しする役柄だったように思う。
彼自身、幼い頃の弦之介と朧に会っていたという設定で、そこを作品中で違和感なく理由付けるあたり、配慮が行き届いてる気がした。

全体を振り返ってみて。
人死にの多いストーリーはやはり暗いけど、とにかく作画が安定して綺麗。女性キャラの美しさ、その描写への力の入れようはお見事。
特に第二十三話は色々見ごたえ充分。最近で印象が強いからかも知れないけど。天膳のアレも壮絶だったし。
そして、暗めな画面の中での透過光を使った演出が印象的だった。
全体的に動きはオーソドックスだったように思うけど、基本的に時代劇モノだし、敢えてオーソドックスにしたような。
キャラの表情が豊かなところ(繊細だったり個性的だったり)も良かった。阿福とか。・・・怖いし!
キャラはとにかく小四郎!
彼のお陰で暗い作品の中に楽しみを見出すことができた。
あと左衛門も好きだった。
内容の哀しさはともかく、観ていて満足できる作品だったと思う。

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