WILD ADAPTER (5)

2006年6月30日 漫画感想
一日遅れで『WILD ADAPTER』5巻感想。

作者コメントで、この作品は「久保田と時任の二人を、その脇をすれ違ってゆく人々の視点から描く」というコンセプトだとあったことにイマサラながら納得しつつも、丁度コミックス1冊づつに各々一つのエピソードが纏められてることにいつもながら感心。特に、この5巻は主人公二人の出会い編なので、いきなりこの巻だけ読んでも判るんじゃないかと思う。

5巻の視点となる「語り部」は、久保田のマンションの隣に住む小学生の翔太。一人で漫画を描いたりゲームをする方が好きで、友達がいない翔太が、時任を拾った久保田に偶然出会い、二人に関わることで一回り成長するという、(作者自身も書かれてる通り)ワタシ好みの非常に初々しい内容だった。
ストーリーの最後、翔太の成長した逞しい様子がイイ。

いかにも子供っぽい未成熟な部分と、その一方で久保田の戸惑いをいち早く察するような、人の心の本質を見抜く部分とを併せ持ってる翔太というキャラは、読んでいて説得力がある。多分、子供は一見未成熟でも、オトナが思う以上に色んなことをちゃんと判ってるんだろうなぁというか。

肝心の主人公の方だけど。
ぶっちゃけワタシは久保田にしか興味なかったんだけど、5巻の「逃げんのヤメた」のコマの時任はすんごい美人だと思った。>をい
峰倉さんのキャラで一番の美人は三蔵だよなぁと思ってる、八戒ファンのアタシですが。うっかり目が釘付けになったよ。
それにしても、時任の名前が時任三郎からきてたとわ。流石は1996年(笑)。

久保田の方は相変わらずでしたがね。どこがって、小学生にまでその色目はないだろ、みたいな?>翔太に「おかえり。」っつったコマ
いや、真面目な話、久保田って普段は眼鏡かけたり元々細目だったりで、はっきり眼が描かれないことが多いんだけど、その分、偶に描かれる眼がすんごい表情豊か。作者の有り余る思い入れをビシビシ感じる。

あと。
アタシ好みのオヤジNo.1の葛西刑事も、相変わらずのオヤジっぷりに加えて微妙な保護者っぷりがステキだった。彼の、久保田との距離のとり方が好きだな。
なんとなく、WA全体の「語り部」は葛西刑事なんじゃないかとか思ったり。>希望的観測

ISBN:4199603190 コミック 峰倉 かずや 徳間書店 2006/06/24 ¥680

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